こんにちは、さいとうです。
先日イーサリアム『Shapella』のアップデートが、無事終わりましたね。DeFiにおいても、先日のメルマガでも書いた通りリキッドステーキングがさらなる盛り上がりを見せています。
預かり資産では、DEX部門を抜きました!
ですが実は先日、イーサリアムの次なるアプデ『Cancun-Denebu』についての会議が開催。休む間もなく、日々イーサリアムは進化し続けています。
⇒ 会議の内容はコチラ
しかしそんな中で、以下のように思いませんか??
〝結局、イーサリアムはどこを目指してるの??〟
そこで今回は、『イーサリアムが目指す未来』についてシェアしていきます!
今やイーサリアムは、クリプトを支える超巨大な基盤。その大御所が描く未来=クリプトが描く未来といっても過言ではありません。
ぜひチェックしていきましょ〜
■ イーサリアムが描く未来
結論、以下の3要素が共に強いチェーンを目指し日々アップデートや開発が続けられています。
快適性
分散性
セキュリティ
人間でいえば、運動神経 / 学力 / 容姿をカンペキにするようなもの。
ぶっちゃけコレが実現できれば、あらゆるイーサキラー(レイヤー1 / レイヤー2 / サイドチェーン等)プロジェクトはいらなくなるかも?
それくらい破壊的な未来です。
もちろんここまでの理解でもOKですが、「どのように叶えていくのか?」とイーサリアムでの取り組みをもう一歩深く見ていきましょう。
□ 快適性
まずコレは、解決すべき最優先事項。
なんせ長年イーサリアムは、
処理が全然通らない
通ってもガス代かかる
通らなくてもガス代かかる(←1番意味不明w)
といったいくらセキュリティ・分散性が強いとはいえ、劣悪なチェーン環境。
なので多くは、他チェーンを検討するわけです。
こんなぼくらの文句を解消しようと、日々開発者は汗水垂らしてるわけですw
✅ チェーン分割=シャーディング
そこで、『シャーディング(チェーン分割)』という技術が考えられています。カンタンにいうと、ブロックチェーン上に車線を追加する行為。
今まで⇒1つの車線で処理実行
シャーディング⇒数車線で処理実行
こうすることで、イーサリアムをサクサク快適な道路に変えるわけです。
✅ シャーディングを叶える『EIP - 4844』
ただシャーディングは、まだまだ先の技術。
直近ではまず、『EIP - 4844』という技術の実装が考えられています。
コレは、イーサリアム上にデータ保存・検索できる箱を用意するモノ。言い換えるなら、道路に車線を引くラインマーカーです。
これで、レイヤー2⇒レイヤー1に負荷をかけずに、処理を受け取れるわけです。
結果、処理速度アップ。
この間の会議でも、「EIP4844の実装に向け着々と準備を進めている」と話されました。
『EIP - 4844』が実装され、イーサリアムに車線が生まれ、チェーン環境が改善されるのが楽しみですね。
□ 分散性
イーサリアムは、強みを伸ばすことも忘れません。
分散性を強めるために、以下のような取り組みもされています。
ステーキング市場の分散化
ブロック生成の分散化
✅ ステーキング市場の分散化
まず、ステーキングの分散化が進んでいます。
去年22年。イーサリアムは、「The Marge」というアップデートをしましたね。
Marge以前(PoW)⇒パワー強いコンピュータで支える
Marge以降(PoS)⇒投資されたお金で支える
ぼくら投資家は、イーサリアムにETHを投資することで利回りがもらえるようになったわけです。
そこで、小口の投資家でもETH投資に参加できる「リキッドステーキング」が盛り上がってきています。
ただし......
現状リキッドステーキング市場では、『Lido Finance』というところが覇権を握っています。
つまり、権力が一極集中してるんです。
そこで、「この権力をもっと分散化しよう!」と『分散型ステーキング技術(DVT)』の登場です。
カンタンにいうと、投資を任せる場所をDeFi⇒DAOやグループへの分散していこうというモノ。
今まで部下の意見⇒上司に持っていくのに、中間管理職1人に任せきりだったけど、何人か採用しようといった感じですね。
それを小口の投資家でも参加できる「スクワッドステーキング」を取り扱うDeFiも出てきています。
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このような取り組みがあることで、より分散してイーサリアムを支えていけるわけです。
✅ ブロック生成の分散化
また、ブロックチェーンのブロック生成を分散化しようという動きもあります。より公正に処理が実行される仕組み作りです。
本来ブロック生成は、以下の手順で行われます。
ブロック生成者は、メモリープールから処理を好きなように並び替えてブロックの中に入れられます。本屋でたとえるなら、店員さんが平積みになってる本を本棚に好きに並び替える感じです。
ただし近年、ここに目をつけ都合のいいようにブロックの中身を入れ替え利益を得る手法が流行ってきています(MEV抽出)。
一例を上げると、ブロック生成時に生成者本人の処理を他人の処理の前後に差し込むことで、利益を得る手法があります(フロントランニング攻撃)。
こんな感じの手法を使い、これまで6.8億ドルほどのお金が抜き出され〝見えない税金〟とも言われています。
ぼくらも、知らないうちにお金抜かれてるかも??
そのため、このブロック生成者と処理選ぶ人を分けようという提案も出てきています。そうすることで、不正にチェーンが運営されるのを防ぐわけです。
ここも着々と進めて欲しいっすね。
□ セキュリティ
最後に、さらなるセキュリティの強化です。
先日の『Shapella』アップデートは、そのための取り組みの1つ。
先ほども述べたように、去年のThe Margeのアップデート以降、チェーン投資されるお金=セキュリティの強さとなりました。
ただし現状、イーサリアムへのETH投資量は全体に対して20%ほど。他チェーンと比べると、圧倒的に少ないんです。
つまり、「もっとETH投資してもらう=セキュリティ強める」という目的でも、ETHステークの出し入れ自由になる『Shapella』は重要なアプデでした。
ETHステーク市場の成長はもちろん、そのトレンドに乗っかるDeFiとかの盛り上がりも楽しみですね。
■ まとめ
今回紹介したように、着々とイーサリアムは運動神経 / 学力 / 容姿をカンペキになろうとしています。壮大なビジョンですね。
とはいえ、まだまだ先のお話かと。
なので今は、既存である技術(レイヤー2など)を使いながら、テクノロジーの発展や天才たちの頑張りを応援しましょう!w
ではまた!