こんにちは、さいとうです。
イーサリアムアプデするらしいね。
『上海』でなにが変わるのか?
今やっとくべきことは??
こういった方向けに、今回はイーサリアムアプデ『上海』で起こることについて解説します。
『上海』はイーサリアムが、iPhoneでいうiOS 10.1→10.2に変わったみたいな感じのアプデ。
アップデートは、テストネット→2月・メインネット→3月と動いていく予定です。
仮想通貨を知るには、巨大な基盤イーサリアムを学んでおくのは必須。
ラーメン業界を知るには、まず醤油ラーメンを勉強しとくようなモノですw
そんな巨人がアップデートされる前に、今一度「イーサリアム」への学びをぼんやり→しっかりに変えておきましょう!
本内容は、サクッとツイートでも解説してます。時間ない!という方は、コチラもぜひご利用くださいませ。
ここでは、より深く見ていきます。
■ 結論:ETH引き出しOKに
結論として、
今までロックされていたステーキング報酬=ETHが引き出しOKになる
ことです。
現在イーサリアムのネットワークには、1,500〜1,600 ETH(約2〜3兆円)がステーキング(投資)されています。
ただ今までは、そのお金はロックされ非流動的。
今回の『上海』のアプデを通して、このお金が身動き自由になり、巨額なマネーが動き出すことになります。
次では、「なぜそんな巨額のETHが投資されてるのか?」その背景を深堀りしていきましょう。
■ イーサリアムの経緯
それだけのETHが投資されるようになった経緯としては、去年イーサリアムが『The Marge』でアップデート。それによって、ネットの運用方法がPoW→PoSに変わりました。
PoW:マシンパワーの強い機材でガツガツ運用(ビットコインが採用する)
→セキュリティが強い
→環境悪、運営が集中しやすい
PoS:投資家が投資しあって支えるスマート運用
→エコ、投資がしやすくなる
→セキュリティが担保しづらい
この変更により、ETHを投資することで、ネットのセキュリティ強化&利回り(年利4〜5%ほど)がもらえるようになりました。
つまり、ETHを投資すれば、イーサリアムネット側も投資家側もWin-Winの関係になれるわけです。
ここに投資家が、「ETHを支えよう!」ということで投資できるようになり、巨額のマネーが集まりました。
■ 注目されるETH投資法
そこで注目されるのが、『リキッドステーキング』というDeFiでの投資法。
だれでもカンタンに基軸トークン(ETHなど)を投資しネットを支える投資家になれますし、利回り&他DeFiに預けられるレシート(LP)ももらえます。
「Lido Finance」が、リキッドステーキング系DeFiでは有名所。
ここでは、ETHを投資し年4〜5%で運用しながら、Lidoからもらえるトークン $stETH を他DeFi(AaveやCurve)で運用できます。
イーサリアムのPoW→PoSの移行で、こういった投資法に人気が集まっています。
ただし...
預入できるようになったものの、『The Marge』では投資リターンは引き出しできない状態。
今回の『上海』で、ようやく引き出せるようになります!
続いては、「ステーキングされたETHが動き出したらどうなるか?」を予想を見ていきましょう。
■ 『上海』による影響
『上海』のアップデート後の影響は、以下の2つのシナリオが予想されています。
ETHの売り圧が強くなる
ステーキング参加者が増える
1つずつ見ていきましょう。
① ETHの売り圧が強くなる
まず、ETHの売り圧が強くなり価格下落するのでは?という予想。
なぜなら、巨額のETHが身動き自由になるため、「このお金今のうちに利確しちゃお!」という動きが出てくる可能性あるから。
一定数の投資家は、リターン狙いでETH投資してるはず。それが、手元に来たら利確するのもふつうの流れ。
ETHホルダーは、『上海』が実装後売り圧による価格変動には注意です。
② ステーキング参加者が増える
一方で、ステーキング参加者(ETH投資家)が増えるのでは?という予想もあります。
ETHが出し入れ自由になるので、気軽にETH投資したい人が増えると考えてるから。
現状、ステーキングされてるETHは供給全体の13%ほど。
↓今まで
「ETH投資してもお金ロックしなきゃだからリスクだよね。」
↓上海以降
「ETHになにかあったらすぐ引き出せばいい!投資しとこ!」
といった変化があり、ステーキングされるETH量が増え、ETH価格にもいい影響があるとも考えられています。
いずれにせよETHホルダーは、価格の動向に注目しておきたいですね。
■ 未来のイーサリアムはどうなる?
ブロックチェーンの最終目標は、実現がむずかしいと言われるトリレンマ(分散性・セキュリティ・拡張性)どれも兼ね備えたモノを作ること。
そのために、イーサリアムも進化し続けます。
当然『上海』のアプデは、通過点。iPhoneが何度もアップデートするように、今後イーサリアムもアップデートが進むでしょう。
今後のアップデートが予定されているモノは、以下の通り。
開発がしやすくなる
処理能力グレードアップ
ちょっと技術的な話となるので、サラーっと覚えておくくらいでOKです。
開発がしやすくなる
まず、『EOF - EVM object format』という規格の実装。
EOFは、開発者がイーサリアムのアプデに対応しやすくなり、サービス展開しやすくなります。
ただし今回の上海の中では、アプデを複雑化・遅延させないために見送られました。
それが、今後イーサリアムに実装予定。
処理能力グレードアップ
続いて、『EIP-4844』という規格実装が考えられます。
レイヤー2→レイヤー1に書き込む処理が減り、チェーンの動きが軽くなることも予想されます。
これにより、処理能力が100倍上がるとの話も。
実装されれば、イーサリアムがさらにサクサクになります!
以上のように、さらにイーサリアムが使いやすく・サクサク動くチェーンへとなっていきそうですね。
■ まとめ
今回は、イーサリアムアップデート『上海』で何が起きるのか?について解説しました。
まとめていくと、以下の通り。
イーサリアムアップデート『上海』がまもなく来る
『The Marge』のアプデでリキッドステーキングが注目されていた
そこでロックされていたステーキング報酬が引き出せるようになる
2〜3兆円規模のETHが身動き自由になっていく
ETH価格に何かしらの影響あるかも?
今後も何度かアップデート予定
今回の内容を頭の片隅にでも入れつつ、アップデートをワクワク待ちましょう!
SNS等でメンションつけて感想いただければ、拡散しにいきます。
ではまた!