こんにちは、さいとうです。
仮想通貨は、まだまだ冬が続いてますね。そんな不安定な市況を戦う上でキーパーソンは、「ステーブルコイン」!
やっぱり安定感ありますからね。
ただ、ステーブルコインについてちゃんと理解してますか??
今回は、そんなステーブルコインを改めて解説していきますね。
「ステーブルコインってどれも一緒」
と考えてるのは、
「パンは原料小麦だからどれも一緒」
と考えるようなモノ。
(当然、こんなことは思わないはずw)
今後、仮想通貨さわっていくなら、しっかり発行元など中身を確認しておきましょう〜
■ ステーブルコインとは?
ステーブルコインは、ドルや現物資産(金や銀など)の価値に連動したコインです。
今ステーブルコインの時価総額は、約1,400億ドル。これは、仮想通貨市場の10~20%を占めます。
だいぶ、重宝されてますね。
ただ、ステーブルコインには数十種類もあり、発行元や仕組みもさまざまです。
次の章では、「なぜそんな重宝されてるのか?」をサクッと見ていきましょう。
■ ステーブルコインの特徴
ステーブルコインの特徴を、サクッとまとめておきます。
コインテレグラフの記事が良くまとめられていたので、参考・意訳していくと以下の通り。
安全:ブロックチェーンで取引が安全になり、法定通貨に連動してるので投資が安全になる。
安定:法定通貨に価値が連動し、変動リスクが少ないコインとなる。
速い:トランザクションは高速で、銀行口座への反映など待つ必要なし。
安い:国際送金など高い手数料払うことなく支払いができる。
透明性あり:ブロックチェーンで取引が開示でき透明性ある。
いつでも利用可:銀行など仲介せず、24時間365日動く。
グローバル利用可:国境越えた取引もカンタン・迅速にできる。
「価値が安定してる」のはもちろん、今までの決済を変えてくれる技術となっていきそうですね。
次では、そんなステーブルコインの仕組みを詳しく見ていきましょう。
■ ステーブルコインの種類
一括りに「ステーブルコイン」といっても、以下の3種類が存在します。
法定通貨担保型
仮想通貨担保型
アルゴリズム型
1つずつ見ていきましょう。
法定通貨担保型
米ドルなど“法定通貨”を担保に発行される
企業や組織が発行元となる
「USDT, USDC, BUSD」が有名所
コチラのタイプは、よく使ってる・知ってるのではないでしょうか??
最もよく使われるタイプで、価値も安定していて、信頼されています。
仮想通貨担保型
BTCやETHなど“仮想通貨”を担保に発行される
DeFiやDAOが発行元となる
MakerDAO発行の「DAI」が有名所
発行担保には、仮想通貨を使うため担保価値が不安定になりがち。なので、基本的には“過剰な”担保を元にすることで、コイン価値を安定させています。
アルゴリズム型
担保資産いらずで発行しアルゴリズムで価値を作る
「FRAX, USDN, USDD」が有名所
22年の【UST暴落】で話題となった
担保資産いらず・アルゴリズムで価値を担保するので、省コストで運営できる分、まだまだ未熟なタイプ。22年のUST暴落で、市場シェア率はガクッと下がってしまいました。
■ 現状と課題
そんなステーブルコインにも、まだまだ課題があります。
多くが使うコインや発行元が分散的でなかったり、価値が安定していないことです。
分散的でない
まず、今のステーブルコイン市場は偏りすぎています。
現状ステーブルコイン利用の90%以上が、法定通貨担保型「USDT, USDC, BUSD」です。
USDT→テザー社
USDC→サークル社
BUSD→バイナンス・Paxos
それぞれ発行元は、企業や組織。つまり多くの人が、この企業や組織を信頼して、ステーブルコインを持っているわけですね。
多くが信頼して、このトップ3を使っています。
ただし、このトップ3のコインになにかあったら??
仮想通貨市場は、ゴッソリ潰れますよね。
「市場の大部分をトップ3が握っている」という状況は、認識しておいた方がよさそうです。
価値が不安定
価値がまだまだ不安定になることがあるというのも、割と怖いところ。
なぜ価値が崩れるのか??
それは、コインの運営元や仕組みに隠れる「バグ」のせいです。
たとえば、22年有名になったアルゴリズム型ステーブルコイン【UST】が暴落した例。
コチラは、仮想通貨「LUNA」を売ったり買ったりしながらUST需給をコントロールし、価値を保っていました。
ただし、肝心のLUNAが暴落。紙クズ同然となり、USTも暴落してしまいました。
信頼され高いシェア率を誇る【BUSD】も、価値が崩れたりしています。
先日、発行元のバイナンスの不正が分かり、その理由も判明しました。
「ステーブルが、ステーブルでなくなってる。」という事実も、頭に入れておきましょう。
■ 今後の展開
こういった状況を変えようと、各所で色々なステーブルコインが開発されています。
分散的かつ安定なステーブルコインが、生まれようとしているわけですね。
ここでは、そんな中でDeFiから発表されている3つのステーブルコインを紹介しておきますね。
crvUSD(Curve)
GHO(Aave)
USP(Platypus)
ただし、まだまだ課題はアリ。
イーサリアム創業者ヴィタリック・ブテリン氏も、今後ステーブルコインの重要性を強調した上で、
DAOが管理&実資産が担保のステーブルコインは、今後セキュリティや実用性があれば、「満足できるモノ」となる可能性が高いと示しています。
DAO=分散的で、
価値がきちんと担保=安定し、
セキュリティも強い=安全な、
“真のステーブルコイン”の成長に期待したいですね。
■ まとめ
今回は、ステーブルコインの特徴や現状を解説してきました。
まとめておくと、以下の通り。
ステーブルコイン=ドルなどの価値に連動したコイン
価値が安定していて扱いやすく、投資面はもちろん決済などでも重宝される
法定通貨担保型、仮想通貨担保型、アルゴリズム型の3タイプが存在する
集権的であったり、価値が安定しなかったりする問題も
今後、分散&安定&高セキュリティなステーブルコインの開発が望まれる
DeFi運用においても安定していて、重宝されるステーブルコイン。
今回の内容がタメになった!という方は、ツイートなどでシェアしてくれるとうれしいです。
ではまた!