こんにちは、さいとうです。
最近至るところで、『ゼロ知識証明』って聞きませんか??
トレンドっぽいね。
ゼロ知識証明なにがすごいの??
調べても専門用語ばかりでむずかしい。
こういった方向けに、『ゼロ知識証明』をなるべく専門用語使わずに解説していこうと思います。
『ゼロ知識証明』は、今後のイーサリアムにとどまらず、Web3界でも超キーパーソン。
ただぶっちゃけると...本記事を書くにあたって、勉強や噛み砕くのに1週間ほどかかりました(むずかしすぎましたw)。。
難易度高めの内容ですが、今のうちに押さえておきましょう!!
目次
『ゼロ知識証明』とは?
イーサリアムの問題点
レイヤー2とは?
レイヤー2の種類
救世主=『zkEVM』!
zkEVM系チェーンまとめ・触り方
■『ゼロ知識証明』とは?
まず、『ゼロ知識証明』の定義から。
相手に事前情報なし(ゼロ知識)で、情報が真と伝える(証明)すること
「は?」となりますよねww
カンタンにいうと、伝えたい情報は隠したまま言いたいことを示してあげられる技術。情報のプライバシーが保護したまま情報のやり取りができるわけです。
こちらを使うと、以下のようなことが実現します。
海に隠した宝箱の場所を教えることなく伝える
ログイン時にパスワードを教えることなくログイン
口座の残高を見せることなく相手より多いと示せる
こんな風に『ゼロ知識証明』使えば、情報を口外(他にバラす)することなく、教えたい相手に教えられるわけです。
ブロックチェーンって、すべての取引が大公開。「そのプライバシーをもっと保護できないか?」ということで、『ゼロ知識証明』が注目なんです。
■ イーサリアムの問題点
今のブロックチェーンといえば、主にイーサリアム。
預かり資産やユーザー数がとんでもない、超巨大なネットワークです。
ですが...問題も抱えています。
□ イーサリアムの問題点
それが、
セキュリティ強いけど、遅いし・高い
というところ。
地震で倒れないほどの頑丈さを意識したおかげで、毎日渋滞するし、利用にコスト(ガソリン代等)かかる道路になっちゃった感じですね。
全部を叶えようとするのはキツいと言われます(トリレンマの法則)。
なので、強く・早く・安く使えるネットにすべくいくつかの解決策が考えられてきました。
□ 考えられてきた解決策
まず、SolanaチェーンやBNBチェーンなど他チェーンの開発です。
〝イーサキラー〟とも呼ばれ、ユーザー数・預かり資産などはうなぎのぼり!BNBチェーンに関しては、今やイーサリアムの次に使われるチェーンとなりました。
ただ、ここら辺にも問題。
イーサリアムの弱み(安さ・早さ)は解決したものの、イーサリアムの強み(分散性・セキュリティ)は備わりませんでした。
「上手く3つを叶えるのは厳しい?」
と生まれたのが〝レイヤー2〟です。
■ レイヤー2とは?
レイヤー2=レイヤー1の脇道的存在
を指します。
つまり、
イーサリアム(メイン通り)の処理を逃しながら、安く・サクサク使えるネット(側道)となります。
その肝となるのが、〝ロールアップ〟。
レイヤー1で取引 ⇒ レイヤー2に逃す ⇒ 処理を圧縮 ⇒ レイヤー1に戻す
といったカタチで、イーサリアムを補完しようという技術です。
■ レイヤー2の種類
ロールアップには、以下の2種類があります。
OPロールアップ
zkロールアップ
※OP=オプティミスティック・zk=ゼロ知識証明
□ OP ロールアップ
今、最も主流で使われているタイプ
手軽に低コストで開発ができるのが特徴
Optimism・Arbitrumチェーンあたりが有名
メインネットでの取引は、〝すべて有効〟仮定し動いています。
もし取引に不正であると唱える人がいれば、それをチェック⇒取引キャンセル⇒メインネット再実行。無効であると判明した場合、その取引者に罰を与える仕組みです。
ただし...!
この検証に、1週間ほど時間がかかるのが問題。
たとえば、Arbitrum⇒イーサリアムにお金をブリッジしたい場合、検証に7日間かかってしまいます。
開発しやすいけど検証に時間かかるのが、OPロールアップです。
□ zkロールアップ
『ゼロ知識証明』を使ったタイプ
プライバシー守りながら、イーサリアムの弱み(早さ・安さ)を克服できる
StarkNetがメジャーなプロジェクト
先ほどのOPロールアップのように、取引の中身を見ることなくロールアップできるので、検証に時間かからない&プライバシーが強い技術です。
ただし、開発までにコスト(投資や分散性)がかかるのが難点。
また今までのzkロールアップ(StarkNet)では、EVM(イーサリアム・バーチャル・マシン)と互換性がないため、イーサリアムのセキュリティを受け継げないというのが問題でした。
検証に時間かからないけど開発が大変なのが、zkロールアップです。
■ 救世主=『zkEVM』誕生!
そこで誕生したのが、イーサリアムと互換性のあるzkロールアップ採用の『zkEVM』です。
これで、イーサリアムのセキュリティ保ち(EVM互換)ながら、プライバシー性・分散性・快適性を備えたモノが完成。
例えるなら、セル完全体ですw
2023年は、この『zkEVM』が台頭するのでは?と予想されています。
次では、そんな期待のプロジェクトをご紹介しますね。
■ zkEVM系チェーンまとめ
今出てきてる『zkEVM』系のレイヤー2は、以下のようなものがあります。
Polygon zkEVM
zkSync Era
Scroll
Linea
それぞれ見ていきます。
□ Polygon zkEVM
イーサリアムのレイヤー2(=脇道)チェーン
ETHのセキュリティ保ったまま高速・格安・プライバシー保護
すでに50以上のアプリが統合を決める
メインネット公開されていて、記念NFT発行されたり、すでに色々触れるようになってます!
↓↓さわり方

□ zkSync Era
資金調達額は、Arbitrumの3~4倍
アカウント抽象化(AA)が付属し、手数料の支払いを好きなトークンでできる
今後、zkSync Era上にレイヤー3作れる仕組みも考える
コチラもメインネット公開され、エアドロ期待!?と言われています。
↓↓さわり方

□ Scroll
資金調達額は、4億ドルほどの期待チェーン
ETH創業者ヴィタリック氏もたびたび言及する
現在、テストネット稼働中
↓↓さわり方


□ Linea
メタマスク開発のConsensysが発表
950億円以上の投資される
先日、公開テストネット稼働スタートさせた
なんとコチラは、あのメタマスク開発Consensysのチェーン!
ウォレット+チェーン開発しちゃうなんて、すごいっすよね。。
↓↓さわり方


■ まとめ
以上、特大ボリュームで『ゼロ知識証明』についてシェアしてきました。
まとめると、以下の通り。
イーサリアムの問題点は、セキュリティ・分散性強いが処理速度・コスト面
SolanaやBNBなど他レイヤー1で解決しようとしたが、分散性やセキュリティ損なわれた
セキュリティ維持したまま、速度やコスト面を補完するレイヤー2誕生
OPロールアップ・zkロールアップの2種類ある
セキュリティ・分散性・快適性+プライバシー保護できる『zkEVM』誕生
すでにいくつかのプロジェクトはメインネットローンチ済み
ぶっちゃけ、理解までキツかったと思います。。wただ少しでも納得できる部分があれば、うれしいです。
今後も一緒に、コツコツトレンド学んでいきましょ〜
ではまた!