こんにちは、さいとうです。
ここ最近、仮想通貨界隈では『EigenLayer』というプロジェクトが話題になっています。
なんとコチラ使うと、ETHのリステーキング(再ステーキング)ができるようになるとのこと。つまり、ステーキング報酬の二重受け取りがOKになります。
その仕組みを解説した公式ブログも公開済み。
「すげぇ!」ってなる一方で......
ブログむずかしすぎ。
どーやって動くの?
そもそもなぜ必要なの?
ガッチガチの解説ばっかで、ぼくのような凡人の脳ではイマイチピンとこず、理解に時間がかかりました。。
ただなんとか、理解・解釈できるまでに!
なので今回は、その凡人の脳なりにリサーチ・解釈・理解した部分を、なるべく噛み砕いて分かりやすく解説していきます。
2〜3分でサクッと読んでおきたい!という方は、コチラのツイートもぜひご利用くださいませ。
今回は、上記ツイートをさらに深掘りして解説していきます。
それではいってみましょう〜!
■『EigenLayer』とは?
『EigenLayer』=イーサリアムネット上に作られた仕組み
ですので、DeFiサービスなどを作っていくための土地のようなモノとなります。
ここを使うことで、ETHのリステーキングが可能になり、ETHをステーキング→ネット+サービスのダブル利回りがもらえるようになります。
ギターでいうアンプ=音増幅器のような存在ですね。
ただし、「なぜそれが実現?そもそも必要?」といった疑問もあるかもなので、次から解説していきます。
■ なぜ『EigenLayer』が必要?
まず、なぜ必要なのか?という問いから。
結論、サービス(DeFiなど)開発コストがより安く、より安全なネット作りをするためです。
✅従来のサービス作りはめちゃコストかかる
ふつうイーサリアム上でサービス作る場合、イーサリアム翻訳マシン(EVM=イーサリアムネットへの通訳係)を使います。
ただしコレ......あくまで“バーチャル環境”なので、イーサリアムネットそのものを使っての開発ではありません。
(英文をGoogle翻訳しても、本来の意味にならないような感じ)
つまり、イーサリアムの強力なセキュリティなど使えないので、自社でセキュリティ対策しなくてはなりません。
これが、コスト・時間などがめっちゃかかるんです。
イーサリアムのネットワークは本来、
「バリデータ=ネットワーク支援・投資家」
によって
「ノード=ブロックチェーンの処理」
を監視・検証され動いています。
イーサリアム=道路
バリデータ=柱
ノード=車両
のようなもんですね。
よって、ETHが投資されればされるほど柱は太くなり、監視力が強くなり、ネットワークが強力になります。
ただEVM環境での開発の場合、このバリデータがいないので、バリデータ借入するなどして独自のセキュリティの仕組みを作る必要あります。
なので、コストもかかりますし、ネットワークが弱くなりがち。
ここを、『EigenLayer』が解決します。
✅『EigenLayer』がこれを解決!
『EigenLayer』があれば、開発コストを下げるかつより安全なサービス作りができます!
なぜなら、イーサリアムという強力ネットのセキュリティを使ってサービス開発できるので、コスト削減&安定性がアップするからです。
(もっと早く出会いたかった!という開発者もいるのでは??ww)
また、先日のメルマガでも書きましたが、現在ETHのステーキングには約2〜3兆円ほどのETHがロックされています。
それが、リステーキングによって再投資されるとなると、イーサリアムのネットにとってもセキュリティ高まりうれしいわけです。
『EigenLayer』は、サービス開発を快適に、セキュリティを強めてくれる仕組みになっています。
■『EigenLayer』の仕組み
では、なぜそんなことが実現するのでしょう?
その秘密は、『EigenLayer』自体がネットワーク支援者=バリデータと組んで動いているから。
先ほど述べたように、バリデータ=道路の柱。
そことタッグを組んでしまうことで、イーサリアムのセキュリティを使った開発環境が提供できるわけです。
コレで以下のように、
1️⃣『EigenLayer』にETHロックする
※1回目のステーク
↓
2️⃣『EigenLayer』上サービスにETH提供する(選択式)
※2回目のステーク
↓
3️⃣ イーサリアム+プロジェクトから利回りもらう
とETHのリステーキングができるようになり、
とお互いWin-Win-Winの三拍子が揃うわけです。
面白い仕組みっすね。
■ 考えられるリスク
そんな革新的な仕組みに見える『EigenLayer』ですが、もちろんリスクもあります。
ザックリまとめると、以下の通り。
バリデータが不正・ETHが没収される(スラッシング)
バリデータ増加=攻撃リスク増加
コントラクトのバクやハッキング
あたりですね。
✅スラッシングのリスク
まずは、バリデータが不正しETHが没収される(スラッシング)のリスク。
先ほど述べたように『EigenLayer』は、バリデータ=ネットワーク支援者とタッグを組んで運営されています。
ですので、そこがなにかあれば??
ネット+サービスといったダブルのペナルティを受け、ETHが没収されることに...
まぁ、不正がなく正しく使われてればいい話ですね。
✅バリデータ=攻撃リスク増加
また、『EigenLayer』の発展と同時に攻撃リスクも高まります。
なぜなら、タッグを組むバリデータが増えるだけ、不正やバグが起きるリスクが高まるから。
発展=リスク増加にも注意です。
✅コントラクトのバクやハッキング
最後に、何かしらのバグが見つかるリスクですね。
これは、どのプロジェクトにもいえることですね(そもそもバグある前提もおかしいですがw)。
余剰資金で触って行ったり、各々がリスクヘッジも忘れないようにしたいところです。
■ 今後の展開
今後は、「EigenDA」=イーサリアム用の独自DA(Data Availability)レイヤーを発表予定です。
いわゆる、チェーンの監視・検証システムみたいなもの。
コレがあることで、より安全な運営を目指せます。
すでにBitDAO(取引所Bybitのコミュニティ)発のレイヤー2「Mantle」が、「EigenDA」使った商品出す予定もあります。
今後の進展にも注目ですね。
>>【Mantle】BybitとBitDAOが目指す次世代の可能性
■ まとめ
今回は、ETHの二重ステーキングを実現する『EigenLayer』について解説してきました。
イーサリアムネット上に作られた仕組み
ETH報酬の増幅器(ギターのアンプ的存在)
コスト削減・セキュリティ強いサービス作りができる
ネット支援者=バリデータと組むことでサービスが実現
スラッシングや攻撃リスクなどには注意して利用すべき
今度「Eigen DA」という新商品も発表予定
ぶっちゃけむずかしい内容だったかも(ぼくも理解に奮闘中……ww)。
ただ、今後この『EigenLayer』を使ったプロジェクトが出てくるようになっても、「よくわからない…」でなく「あ〜あの仕組み使うのね。」とスムーズに利用まで進めます。
しかも、収益アップにもつながるかも??
今後に備え、頭の片隅に入れておきましょう!
ではまた〜
EigenLayerってすごいですね!
EigenLayerを採用していたmantleも地味にすごい!
バリデータって柱だったんですか。
ようやくちょっとイメージ湧いたような😍