こんにちは、さいとうです。
今回は、最近色々あるステーブルコイン関連です。
突然ですが...こんな考えお持ちじゃありませんか??
〝仮想通貨は、とりあえずUSDTかUSDC持っておけば安心っしょ!〟
ぶっちゃけ、ぼくも最近までこの考えでした。
......が!この間、これが甘かった!と感じさせる出来事がありました。
それが、【USDC暴落】です。
なんと、時価総額TOP5にも入り・ドルの価値と1:1のはずのステーブルコイン「USDC」が、大きく暴落(デペグ)しました。。
(読者の中にも、資産が焼かれた方もいるのでは??)
その後価格は戻ったものの、「これは真剣に持つステーブルコイン考えなきゃな。」と感じ、学び、筆を取っています。
コチラでは、そんなステーブル市場を変えるべく日々開発される〝分散型ステーブルコイン〟についてシェアします!
今のステーブル市場の問題点
USDCと分散型ステーブルの違い
分散型ステーブルまとめ
今後の市場予想
あたりをシェアしていきます。
イーサリアムの創業者ヴィタリック・ブテリン氏も、分散型ステーブルが作る未来には期待を寄せています。
安定した仮想通貨運用を目指していきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
(もちろんDYORで!w)
ステーブルコインの基礎を固めておきたい方は、コチラの過去記事もご覧くださいませ。
>>【基礎〜応用まで】改めてステーブルコインを調査してみた。
それではいってみましょ〜!
■ USDC暴落おさらい
【USDC暴落】の大きな原因は、米銀行(シルバーゲート銀行・シリコンバレー銀行)の2つの破綻です。
USDCは、Circle社が発行する法定通貨担保型のステーブルコイン。
発行の流れは、以下の通り。
① Circle社に手持ちのドル(現金)を持っていく⇒② 1:1でUSDCを発行⇒③ 現金は銀行預金や国債で保管
なんと、この預金先として使っていたシルバーゲート銀行・シリコンバレー銀行が破綻。。
預金したお金返ってこないのでは?と取り付け騒ぎ・大量売りが起き、価値が暴落しました。
多くが安定していると信頼し使っているコインが暴落し、市場は大荒れとなったんです。
■ ステーブル市場の問題点
こういった事件を受け、以下のような問題点が浮かび上がってきます。
権力が集中しすぎている
運用が不透明である
1つずつ見ていきます。
□ 権力が集中しすぎている
まず、権力が全然分散されてないこと。
現在、ステーブルコインはUSDCのような〝法定通貨担保型〟が大部分を占めています。つまり、これらに依存しすぎているんです。
それらの発行元は、あくまで会社。
USDT⇒テザー社
USDC⇒サークル社
BUSD⇒パクソス社
【USDC暴落】は、サークル社に問題があり市場に影響あったわけです。
分散的な社会目指すためには、こういった所をもっともっと分散化していく必要ありますよね。
□ 運用が不透明である
また、資金管理が不透明という点。
今回も、破綻した2つの銀行とパートナー関係にあったことも、レポートで判定したわけです。
(サークル社は積極的に情報開示してた方ですが...)
食品で例えるなら、原料やエネルギーが記載されてないみたいなもん。ふつうに怖いはず。
中身がしっかり見えて、毒が入ってないこと確認できるような体制が、ステーブルコインにも必要なわけです。
■ 注目される〝分散型ステーブル〟
そこで今、注目されるのが〝分散型ステーブルコイン〟です。つまり、クリプト担保型のステーブルコイン。
なぜなら、
DeFiなど分散的な場所が発行
⇒権力が分散化していく
クリプト担保型
⇒ブロックチェーンですべて見える化
...と現在のステーブル市場の問題を解決してくれるから。
先ほどの食品の例でいうと、〝毒が入るか否か?〟がすべて見えやすいようなもん。
クリプト担保型でステーブル市場が、健全になろうとしています。
■ 分散型ステーブルまとめ
それでは実際に「どんなクリプト担保型ステーブルがあるのか?」見ていきましょう。
今回は、以下の5つをご紹介します。
$DAI:MakerDAO
$USP:Platypus
$crvUSD:Curve
$GHO:Aave
$GYD:Gyroscope
1つずつ見ていきましょ〜
$DAI:MakerDAO
今もっとも使われるクリプト担保型(ステーブル4位)
DeFi「MakerDAO」が発行するコイン
BTCやETHなど幅広い資産を担保に発行
$USP:Platypus
ステーブルの扱いに強いDeFi「Platypus」が発行
仮想通貨預けてもらえるレシート=LP担保に発行
Platypusで発生する取引手数料で価値や供給コントロール
$crvUSD:Curve
ステーブルの扱いに強いDeFi「Curve」が発行
独自アルゴリズム〝LLAMMA〟を採用し不良債権リスク落とす
自動ペグキーパー使って価格安定を狙う
※まだ開発段階
$GHO:Aave
レンディング系DeFi「Aave」が発行
ミント&バーンで価格安定狙う
AAVEステーキングで割引してミントもOK
※現在テストネット稼働中
$GYD:Gyroscope
Gyroscope(ジャイロスコープ)が発行
CurveやBalancerからもらったLP担保に発行
独自アルゴリズム〝CLP〟でリスク分散化図る
※現在、ポリゴンでテスト版実装中
■ リスク面もある
分散型ステーブルですが、リスク面もあります。
ハッキングリスクはもちろん、担保価値の変動リスクなどです。
あくまで〝仮想通貨〟が担保。発達段階の技術となるので、なにがあるか分かりません。
事実、先ほど紹介した「$USP:Platypus」では、ローンチしてすぐハッキングされデペク被害もありました。
ステーブルコインの理想系に近づくのは、まだまだ先となりそうですね。
■ まとめ
今回は、USDC暴落で注目される〝分散型ステーブルコイン〟についてシェアしてきました。
まとめると、以下の通り。
USDC暴落⇒既存の金融との関係が原因
今のステーブル市場は、権力集中・不透明さが問題
今後のステーブル市場を支える存在として〝分散型ステーブル〟が注目
有名所はDAIをはじめ、さまざまなステーブルが誕生する
理想系に近づくにはまだ先となりそう
仮想通貨を持つ上で、ステーブルコインは欠かせない存在。ただし、まだまだ発展途上のモノです。
長〜く見守りながら、資産防衛も図っていきましょう!
ではまた!