こんにちは、さいとうです。
今回は、DeFi『Kyber Network』ハッキングの最新事情に迫ります。
先日、DeFi『Kyber Network』にて70億円規模のハッキング。今年8月に超話題となったDeFi『Curve』ハッキング以上です。
Curveハッキングについては、こちらの過去記事でシェアしてます。参考までにどうぞ👇
このハッキングの注目ポイントは、規模が巨大というのは言うまでもありません。
ですが、さらに注目されているのは「このハッカーの事件後の行動」。それが、めちゃくちゃ大胆&異例!と話題になっています。
💬 どんなハッキングだったの?
💬 なにが話題となってるの?
💬 この事件から学べることは?
こんな部分を見ていきます。
DeFi界において、大胆&異例とも言われるハッキング。最近のCurveハッキングと比較しながら、噛み砕いて見ていきますね。
それでは今回もいってみましょ〜!
🔽今回の内容
ハッキングの概要
ハッキング後の流れ
ハッカーがDeFiの買収要求!?
補助金を配布へ
👇前回記事はコチラ👇
■ ハッキングの概要
今回のハッキングの概要は、以下の通りです。
ハッキングは、Kyberの仕組み(コントラクト)を悪用された
Kyber本体は、「Uniswap V3」の仕組みを活用し動いていた
この仕組みに隠れた穴を突き(計算ミスを装った)お金を盗難
被害額は、4,700万ドルほど。日本円にして、約70億円規模のハッキングでした。
以前のCurveハッキングは、基礎コード(Vyper)に欠陥があったことが原因。今回のハッキングは、コントラクトに欠陥があったことが原因でした。
要は、命令する「言語」か「文」かの違い。
家づくりでイメージすると、
Curveハッキング:設計の計算ソフトに問題あり
Kyberハッキング:設計の計算に問題あり
といった感じです。
「もう少し深く知りたいよ〜」という方向けに、ローレンスさんがめちゃくちゃ分かりやすくまとめて下さっています。
ここ読んでおくと、今回のハッキングへの技術的な理解がググッと深まりますよ。ぜひご一読を👇
■ ハッキング後の流れ
その後Kyberは、ハッカーに要求提出。
🗣️ 盗んだお金の90%返してくれれば、10%は報奨金として出すよ。
というもの。DeFiハッキングでは、よくある提案ですね。Curveハッキングのときは、こーいった要求の結果、盗まれたお金は無事帰ってきました。
今回も、AvalancheとPolygonから抜かれた570万ドルのうち467万ドルが回収されました。
ただしコレは、メインハッカーとは別のところからの回収。ガッツリ盗まれたお金は、まだメインのハッカーが所有しています。
メインハッカーからのメッセージが待たれる中、ついにKyberにメッセージが届きました。
「お金返すよ〜」というメッセージかと思われた矢先、その内容が大胆&異例!と話題になっています。
■ ハッカーがDeFiの買収要求!?
なんとハッカーから届いたのは、『Kyberの乗っ取り要求』。つまり、買収させろ!というものだったんです。
実際の要求文は、以下のモノ。
Kyberの経営権
KyberDAOの全権限と所有権
会社/プロトコルにおけるすべての文書と情報
すべてのKyber資産(株式や利益やSNSなど)の引き渡し
コレらをくれたら、
会社の幹部を正当な評価で買収
従業員の給与を2倍にする
辞める従業員は退職金や福利厚生やキャリア支援つける
といった内容でKyber立て直しをしていくよ。12月10日までに回答してね。という要求。
大胆すぎませんか??
妻を寝取った不倫相手が、家とか子どもとかくれたら幸せな生活させてやるよ。と言ってきてるようなモノです。
Kyberとしては、「は?ふざけんな!」といったところでしょう。ここに対し、Kyber側はどうするのか?昨日、ここに進展がありました。
■ 補助金を配布へ
その後Kyberは、ハッキング被害金をカバーする補助金プログラムを発表。被害者には、被害額と同等のお金が配られます。
返金は諦めて、まずユーザー保護を優先!といったところでしょうか。さすがに、財産や権限をハッカーに渡すのは非現実的ですからねぇ。
詳細は、今後2週間で発表。
ハッカーとの交渉や、Kyberが今後どうなるか?など、今後も要チェックですね。
■ まとめ
今回は、Kyberハッキング概要とその後の展開について見てきました。
Kyber Networkから約70億円ほどがハッキング
コントラクト(計算)の穴を突かれ盗まれた
Kyberは90%返金&10%報奨金の要求
アバランチとポリゴンのプールで抜かれたお金は返還
その後ハッカーが、Kyber買収要求を出してきた
Kyberは、補助金プログラム発表しユーザー保護へ
被害額はもちろん、ハッカーの行動も大胆&異例な事件。
もしほんとに買収要求が通るようなことがあれば(ないとは思いますが...)、ハッカーがDeFi界を牛耳るなんてことも実現しちゃいます。
本事件がどう収束するのか?や今後のDeFi界の動きも、チェックしておきたいですね。
📔編集長コラム
仮想通貨ですが、またまた温かくなって参りましたねぇ。
11月の上昇も落ち着き、このまま年末入るか?と思った矢先。ビットコインを中心に、またグイグイ来てます。
ただ詐欺やハッキング等の事件も増えてきるので、改めて気を引き締めていきましょう!
せっかく冬を耐えて増えてきたお金がなくなるのは、悔しすぎますからね。。。
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